Goulston Technologies社は、繊維の潤滑油技術で世界的なリーダである。競争の市場で常に上位を維持するために、Goulston社は常に製造工程の改善を目指している。既存システムの信頼性・安定性の高い技術を保持しながら最先端の技術を取り入れていくことは、時には彼らにとって挑戦でもあった。

昨年、生産エンジニアWarren Eads氏はある課題に直面していた。Goulstonの専売特許PLCシステム側とWindows側ネットワーク間でのデータ統合の課題を抱えていた。 彼はWindowsとLinux側の連携ソリューションを見つけるか、自力で開発するかの選択に迫られた。Webサーチの結果、Cogent社の製品OPC DataHubをWindows側にCascade DataHubをLinux側に採用する方法を発見した。即座に 初期段階の試験をした結果は肯定的であったので、実際の開発モード稼動システム上に設定することに決定した。

Warren氏は、Windows側にOPC DataHubを稼動させ、またLinux側にCascade DataHubを稼動させて、ネットワーク上でミラーリングというOPC DataHubの独自の方法でデータを連携した。次にCogent 提供API（Linux対応)を使い、Warren氏はPLCからCascade DataHubに直接つながるようにインタフェースプログラムを作成した。このプログラムを起動させてからPLCからのデータを読み込み、Windows側のOPC DataHubに直接連携でOPCクライアントとの通信システムを完成させた。（上図参照）

このプロジェクトの試験期間は、PLCネットワークは支障なく稼動していた。Warren氏は次の段階として、OPCクライアント側でPLCからのデータの読込みが可能な事を確認した後、彼はOPCクライアントからのデータをPLCに書き込みができる別のアプリケーションを作成した。

「この新システムのプロジェクト工程は大変満足いく結果であった。我々はテスト段階で、900データポイントを毎15秒で設定し、その度にPLCへの接続スピード速度を速めていった。結果は満足いくもので、PLC接続遅延(lagency)に充分対応できる速度であった。また、我々は旧システムと新システムを同時に試験をした結果、OPC DataHubの安定性に確信を得たので、旧システムのgetewaysを除去し、Ethernetで直接OPC DataHubとPLC間のデータ通信を選択した。

このシステムは数月間問題なく稼動継続、Warren氏の課題を充分満た成果であった。

「LinuxとWindows間の統合をリアルタイムで実現した。OPC DataHubとCascade DataHubのソリューションは、簡易で ストレートなソリューションであった。」とWarren氏は感想を述べている。