Minera San Cristobal - Bolivia
OPC DataHubでエキスパートシステムへの統合
ボリビアのMinera San Cristobal社は、銀、亜鉛、鉛の採鉱(マイニング)で世界的に有名な会社である。この採鉱は2007年に開拓され、南西ボリビア地区のPotosiに位置している。この採鉱では、およそ450百オンスの銀、80億ポンドの亜鉛、30億ポンドの鉛の採鉱を目標としている。
前例の事例集:San Cristobal製造所のエンジニア達はOPC DataHubを採用して、DeltaV Professional Plus SCADAシステムと企業側のSQLサーバへの連携を実現していた。現場からの重要なデータをSQLサーバに格納したことで、採鉱に必要なデータ管理を完璧にした。拡張システムとして、OPC DataHubをDeltaVシステムと幾つかのエキスパートシステム同士を繋げる架け橋として応用することにした。
「前回のOPC DataHubによるネットワークOPCデータ通信は満足いく結果だった。これを私達の粉砕・浮動エキスパートシステム に採用することにした。」とMinera San Cristobal社の生産エンジニアMario Mendizabal氏が提案した。
San Cristobal製造所は、鉱山からの鉱石を砕き、研ぎ、浮動プロセスにより、銀、亜鉛、鉛などのミネラルを最終段階の製錬ための輸送するまでの作業をしていた。その制御はDeltaVシステムで監視されていた。
DeltaVシステムは、オペレータが設定値や他値を直接システムに入力することは可能であったが、Mendizabalと彼のチームは、二つのミネラル製錬制御で、重要な粉砕・浮動のクリティカルシステムであるSGS Advanced Systemsアプリケーションと連携しようと提案した。この課題の難関として、浮動エキスパートシステムは、二つのセット(各25のビデオカメラ)からのリアルタイムデータ情報入力が要求されていた。カメラの役割は、価値あるミネラルを接収する過程で浮動プロセスの際に、表面に浮動してきた泡のスピード、サイズ、質などを監視していた。一つのセット(25ビデオカメラ)が、亜鉛のための浮動を監視、もう片方のセットが鉛を監視していた。DeltaV、粉砕エキスパートシステム、浮動エキスパートシステム及二つのカメラシステムセットをリアルタイムで統合させるのが彼らの目的であった。
最終段階として、各システム側にOPCサーバを設置、そのOPCサーバ同士をブリッジ機能で繋げ、データをアグリゲーション機能(データを一元に収集)で一元化して、他システムをネットワーク上でトンネル機能で統合した。Mendizabal氏はOPC DataHubを前回のプロジェクトでDeltaVシステムと接続を確立しているので、次のステップとして、SGSサーバ側と各カメラシステムサーバ側にOPC DataHubを実装した。そして、DeltaVサーバ側の主OPC DataHubに4つのOPC DataHubを接続した。(下図を参照)
「このシステムの実装は短時間で完了した。ネットワークの通信にはトンネリング機能を採用しているので、DCOM環境設定、ネットワーク障害の問題も完璧に回避できた。基盤がしっかりしているので安全性が高い。」
このエキスパートシステム稼動中、現場データはDeltaVから送信され、粉砕エキスパートと浮動エキスパートシステムに渡す。それらのシステムは、常に設定値の変更を行いリアルタイムでDeltaVに戻してくる。また必要に応じた計算を実行し、調節した結果をDeltaVにも転送して設定値の変更もしている。すべてデータフローもOPC DataHubのインターフェイスの設定のみで簡単にできる。
「我々はOPC DataHubにより、エキスパートシステムと現場制御を信頼できるアドバンスシステム統合を可能にした。我々のようなミッションクリティカルの現場では、OPC DataHubのような柔軟性、高性能の機能を評価して皆に推薦したい。」とMendizabal氏は評した。
|