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実例
Fielding Chemical Technologies - Canada
OPC DataHub による化学薬品浄化プロジェクト
カナダのオンタリオ州に位置するフィールド化学薬品会社(Fielding Chemical Technologies)は、廃棄された化学薬品を浄化する大規模な会社で知られている。近日、OPC DataHubを採用して、新規Pervapプロジェクトからの制御データをネットワーク、インターネットにより企業側に通信するシステムを構築した。

目標:99.5%純度
フィールド社の概念として、環境との調和をモットーに廃棄化学薬品からの再利用を目指している。彼らは、絶えず廃棄された化学薬品からの浄化、リサイクルのための新技術を追求していた。昨年からフィールド社では、意欲的に新しいプロジェクト事業にのりだした。その課題として、IPA(isoproply alcohol)や他化学薬品から、水や他不純物を取除き、その費用をいかに効率的にするかを思案していた。従来の技術では、15%以上の水量に含まれている製品を廃棄しているのが現状であった。フィールド社の目標として、リサイクルされたアルコール製品が少なくとも99.5%の純度に達し、限りなく純度の高いアルコールに浄化することであった。

この目標に達するために、フィールド社では自社ブランドで膜状版を作製し、IPAから湿気を取除き、浄化効果を高める真空制御の特許を取った。この実験的なプロジェクトは、一日にの2,000ガロン以上のIPA浄化を可能にした。一つの重大な問題点を除けば、大きな成功だと言えた。その問題点とは運送にかかる費用であった。

難解点:高額な運送費
世界中には、大量に汚染されたIPAが存在するのが現状である。米国の東海岸薬品会社では大量のアルコールを使用している。しかし、汚染IPAの殆んどが水分であり、汚染IPAの運送に高額費用が発生してしまう問題点を抱えていた。例えば、カナダの一番最寄りのフィールド工場に廃棄物を運送する費用だけでも、再生製品の売り上げ利益より、はるかに値段を上回る結果になってしまう。この現状で、工場ではローカルで発生する廃棄物のみを処理して、2-3ヶ月毎に35,000ガロンバッチのみの制御だけで終わっていた。
解決策:分散した各処理設備をOPC DataHubで接続
この課題を解決するためには、フィールド社は新技術を取り入れ、カナダと米国の至る地区に小規模な処理工場を設置して、ネットワークを取り付けるシステムを決断した。各処理工場は、本社オフィスとデータ・リンクによって接続され、制御監視、データ収集、各処理工場にリアルタイムデータを提供するためのシステム構築に、この解決策に、フィールド社はOPC DataHubを採用することに決定した。

「OPC DataHubの技術は素晴らしい。安全性、安定性、簡易性を追求した製品だった。」とリサーチチームリーダであるRobert McGregor氏は述べている。

Pervapプロジェクトでは、各地の処理工場からのデータを収集し、それらのデータを本社のワークスティーションやオフサイト現場などのリモート地からリアルタイムで監視し、また収集データをSQLデータベースに格納して、記録や分析できるシステムを構築する必要性があった。

 
 

 

OPC DataHubに搭載されているJavaアプレットを使用して、Robert氏はシステムの図式上にライブデータ組み込んだWebページを作成し、現場状況メッセージやアラーム情報をテーブルコンツンツで表示できるようにした。また彼は、DataHubの他機能を利用して、SQLサーバデータベースにデータ格納を実装し、最終段階では、本社のオフィス側にもOPC DataHubを導入し、両方のOPC DataHubをトンネリング機能によりミラーデータを構築し、安全性の高いSSLパスワード式(encrypted)により、収集データをネットワーク上で、両側からのデータフローを円滑にできるようにした。(上図参考)

「私はこのOPC DataHubが大変気に入った。動作も安定だし、Javaアプレットも信頼性が高く、私のバックグランドは、コンピュータサイエンスなので、このような機能の作製が、如何に困難かがよく理解できる。」とRobert氏は感想を述べている。

各処理工場と本社を繋げる拡張システムは、二つのDataHubのミラーデータの技術方法により簡易に構築できた。また企業レベルの心配種であったWebサービス・セキュリティーの問題も、OPC DataHubの搭載SSLパスワード式によるセキュリティー機能を充分に利用して解決できた。、

「各層によるセキュリティーの問題を解決できた事が嬉しい。我々はアクセスユーザと許可を完璧にコントロールできる。またSSLパスワード式により、ネットワーク上で必要な保護もできた。」とフィールド社のIT部門のマネージャであるNick Kucharew氏が述べた。

このPervapプロジェクトは、現状は一つの処理工場にインストールされたパイロット段階であるが、現在、技術面とデータコミュニケーションの試験が完璧に実証されたので、会社側はこのプロジェクトをリモート地の各処理工場にも設置する準備計画を進めている。

 

 
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