ケベック州のモントリオール近郊にあるFenclo株式会社は、木材及ビニール加工による塀の製造業社である。彼らの最新設備では、OPCにより生産設備とMES（製造実行システム）間を連携している。

近日、彼らはOPC DataHubを導入することで、生産現場とMES間のデータ送信通路に、インテリジェントな新しいシステムを実現している。昨年からFencloの情報処理システムチームは、システムから更に有益性（マイレッジ）を促進する必要性を要求されていた。特に彼らはOPCサーバとOPCクライアント間のデータ通信による演算操作機能の向上を目指していた。既にOPC DataHubを導入していた姉妹会社の友人により、OPC DataHubブリッジ機能とスクリプト機能による幅広いソリューションについて助言を受け、OPC DataHubを彼らのシステムに導入することにした。

「私達はWonderware社Factelligence製品をOPCサーバ連結させて、生データの収集に利用していた。しかしFactelligenceシステムの前生産プロセスで、複数データの演算操作をする方法がより効率的だと感じていた。我々はOPC DataHubをOPCサーバにつなげFactelligence側と連結することを試みた。それにより複数データを特定通路から伝達し、更にOPC DataHubのスクリプトエンジンにより、リアルタイムで迅速に演算結果をfactelligenceに提供できるようになった。」とチームメンバーが述べている。

このスクリプトは満足のいく結果だったので、チームメンバーは更にOPC DataHubの他機能を応用してみることにした。例えば、Factelligenceソフトウェアからの現場装置を、操作状態と停止状態に制御できるように新スクリプト作成し稼動させた。スクリプトはFactelligence ODBCデータベースに特別なフィールドを生成し、工場の作業者による最新入力を基にOPCサーバにコマンド送信し、装置のを稼動と停止状態の切り替えができる操作を実現させた。

スクリプトに加えて、彼らはOPC DataHubのブリッジ機能を独特な方法で応用した。単一OPCサーバ上のデータ・タグをブリッジで連携させた。OPCサーバの全体に新しいタグ組を生成するよりも、OPC DataHubの中のソース・タグ値を簡単にブリッジ機能により、デスティネーション設定のみでOPCサーバ・タグ送信が可能になり、対応したOPCサーバ・タグにリアルタイムで返信され書き込まれる仕組みが出来上がった。

また、OPC DataHubのEmail機能を利用して、アラームメッセージ送信もしている。会社側は非常事態が発生した際に、ダイナミックなemailメッセージを送信できるようになり、このシンプルな機能により現場オペレータの作業が円滑に進行するようになり作業負荷を減少させた。更に既存システムに新しい機能追加する際もOPC DataHubにより費用を最低限で抑えられた。また情報を迅速に収集できるようになったので、プロセス・ダウンタイム減少にもなり、コスト削減にも結びついた。

「近日、我々はODBCデータシステム支障のメッセージを受け取った際に、データ保存に迅速に対応し、原因の追究も簡単になった。上記の例は、ほんの一部のOPC DataHubの特徴であり、我々はOPC DataHubの優れた機能により、幅広い活用方法が可能になる素晴らしいツールだと感じた。」とチームスポークスマンが語っている。